どんな人が働いているんだろう?と思って話を聞くと、
自分なりのワザやこだわりを持つ人ばかりでした。
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VIEW MORE親しみやすさと、老舗の安心感。
両方を大切にしています。親しみやすさと、老舗の安心感。
両方を大切にしています。親しみやすさと、老舗の安心感。
両方を大切にしています。
婦人靴の売り場に立つ、ジャケット姿の紳士。銀座ワシントン靴店の長井利行店長だ。お店があるのは、A館1階の入り口に面した人通りの多い場所。足を止めて眺める人に、優しい笑顔で話しかける姿が印象的だった。
銀座ワシントンは1933年に銀座で創業。津田沼パルコには開業時から店を構える。「銀座」と掲げているだけあって店内は上品な雰囲気だが、雨天時やハイキング向けのスニーカーなど、日常的に使えるカジュアルな靴も取り揃えている。「老舗らしい安心感がありながら、フレンドリーなお店を目指しています。靴の修理などのアフターフォローも行っているので、気軽に通っていただけたら」と、長井さんは物腰柔らかに話す。
長井さんが津田沼パルコ店に最初に勤務したのは15年前。その後別の店を経て、2019年に再び津田沼へと戻ってきた。戻ってからは、異動前によく来てくれたお客様と再会することもあったそう。地元の人に、愛され続けてきたことがうかがえる。
長井さんに仕事上の特技を聞いてみると、「人の話を聞くこと」だという。「男性で夫人靴を売っているので、自分で履いてみた感想をお伝えすることができないんですよ。だからこそ、周りの人から話を聞くことがとても大切。お客様の履き心地の感想、流行を肌で感じている女性スタッフの意見に常に耳を傾けていますね。そうして日々、勉強しています」Q1.お気に入りの作品を教えてください。
「読書が好きで、いろんなジャンルをよく読みます。特に好きな作家は有川浩さん、三浦しをんさんです」Q2.津田沼パルコでオススメの店は?
「A館B1F『さぼてん』はお昼にお弁当をよく買います。とんかつのお店ですけど、生姜の効いた唐揚げもおいしいんですよ」 -
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疲れ目に困ったら、ぜひここへ!
疲れ目に困ったら、ぜひここへ!
パソコンやスマートフォンを見る時間が増えたことで、目の疲れは多くの人を悩ませる症状になっている。目の美容院は現代人の疲れ目を、マッサージや磁気を使った独自の施術で解消するサロンだ。
「パソコンで仕事をして、休憩しようと思って今度はスマホを触っていたり(笑)。私もつい動画を延々見ちゃうんです。わかっていてもやっちゃいますよね」。スタッフの西口礼子さんは、カウンセリングルームで優しくそう話す。店内は間接照明で薄暗く、目も、心も休まる空間。西口さんは雑談なども交えながら、施術をする前にリラックスしてもらうことを心がけているという。体が緊張していると血流が滞る原因になり、施術も効きにくくなってしまうためだ。
施術は目のまわりだけでなく、足や肩、首など全身をマッサージする。体全体をほぐすことで、目の疲れを根本から改善できるそうだ。西口さんによれば、ひどいめまいで悩まされていて、眼科に行っても症状が改善せず、困り果ててやってくる人もいるという。「その方は施術を受けたら、めまいが改善し目元がぱっちり開いたお顔に。気持ちが軽くなって、笑顔で帰っていかれました。お客様の喜ぶ姿をみると、『いい仕事をしているな』と感じます」
実は西口さん、自分自身が病気の後遺症で目が疲れやすかったという。「目がつらいと、どんなに日常生活が大変か知っています。だからこそ、この仕事はまさに私が求めていたものだと感じていますね」。やりがいを語る西口さんの瞳は、きらきらと輝いていた。Q1.お気に入りの作品を教えてください。
「AIの『Story』。施術するお客様の一人ひとりにストーリーがあると思わせてくれる、私の仕事のテーマソングです」Q2.津田沼パルコでオススメの店は?
「A館1F『LUPICIA』さん。粉末タイプのお茶『バトン スティック5種セット』は自分用でもプレゼントでもよく買います」 -
VIEW MORE「黒子になること」が、接客の極意。
「黒子になること」が、接客の極意。
「黒子になること」が、接客の極意。
洋食の王道、オムライス。ふわふわの卵と熱々のソースが食欲をそそる、子どもから年配まで愛されるお店がRAKERUだ。店長を務める阿久津徹平さんは、津田沼には高校生の頃から通っていたそう。RAKERUでの仕事も20年以上のベテランだ。そんな阿久津店長に仕事のこだわりを聞いてみると、「黒子になりたい」と話していたのが印象的だった。店内を歩く時、お冷のグラスをテーブルに置く時。なるべく静かに、お客様の時間を邪魔しないことを心がけているという。
「誰でもかっこつけたい気持ちってあるじゃないですか(笑)。自分なりのやり方を考えるうちに、だんだん静かな、存在を主張しない接客を磨いていったんだと思います」
愛想よく接客するのは自分には向いていないから、そう言って照れ臭そうに笑う。あくまで主役は、食事をしに来たお客様。控えめな阿久津店長の性格が、気持ちいいお店づくりに生きている。実際、その細部まで気の利いた接客は人気で、「お気に入りの席を覚えていてくれた!」という声も。これに対しては、「どのお客さんにもできているわけではないですから。それに、気が利くって思われているようでは自分もまだまだですね」なんて、さらに謙遜を重ねる。
「気づかれずに気持ちいい接客ができて、はじめて一流だと考えています。なんかこのお店いいなあ、と思いながら食べ終えて、よく考えたときに他にはない細かなところまでやってくれたと気づくような。それが『黒子になる』ってことだと考えています」Q1.お気に入りの作品を教えてください。
「ユアン・マクレガー主演の『ブラス!」。イギリスの炭坑が舞台で、見るたびに泣いてしまう映画です」Q2.津田沼パルコでオススメの店は?
「B館1F『おかしのまちおか』さん。チョコレート菓子が大好きなので、いつも袋いっぱいに買って帰っています」 -
VIEW MORE美容部員以上の「パートナー」でありたい。
美容部員以上の「パートナー」でありたい。
美容部員以上の「パートナー」でありたい。
「今って、時節柄お店に来るハードルが高いですよね。そんな中で足を運んでいただくのは、綺麗になりたい気持ちを強く持った方が多い。助けになれたらと常に考えています」
そう話すのは、ポーラ ザ ビューティーの鷹尾侑里さん。鷹尾さんの接客は、化粧品やエステの説明は流れるようで、話を聞く姿勢は親身。高級感のある白く輝く店内に緊張していた気持ちが、安心と信頼に変わっていく。ここなら、安心して美容の悩みを話せそうだ。
もともと美容が好きで、化粧品や美容の知識は楽しみながら学んできた。でも、最初から今のようにできたわけではなかったそう。「入った当初は理想の接客ができず悔しい思いをしたこともありました。でも、そんな自分のことを『話をしっかり聞いてくれたから』と評価してくださったお客様もいて。2回目以降も私を指名してくださって、今でも通っていただいています」
Alを活用した肌分析やカウンセリング、エステ……複合的な内容で美にアプローチするポーラは、通い続けると綺麗になれると評判。鷹尾さんに聞いてみると、「本当ですよ」とにっこり。
「日々のスキンケアや生活習慣の見直しなども取り入れながらになりますが、定期的に通ってくださればきっと必ず綺麗になります。悩んでいたお客様がどんどん綺麗になっていくのを見るのは、私にとってもやりがい。美容部員以上の一緒に伴走するパートナーとして、なりたい姿を一緒に目指していきたいです」Q1.お気に入りの作品を教えてください。
「ドラマ『孤独のグルメ」シリーズは家族でよく見ています。主人公の五郎さんが食べた千葉のグルメを聖地巡礼したいです!」Q2.津田沼パルコでオススメの店は?
「A館1F『GLOBAL WORK』さん。レディースだけでなくメンズやキッズも揃っているので、家族の洋服を買いによく利用しています」 -
VIEW MORE見ているのはお客様の「目線」。ちょうどいい距離感を心がけています。
見ているのはお客様の「目線」。ちょうどいい距離感を心がけています。
見ているのはお客様の「目線」。ちょうどいい距離感を心がけています。
朝は出勤前のビジネスパーソン、お昼は食事の買い出しに来たマダム、夕方は学校を終えた若者たち。スターバックスコーヒーの客席は、まるで津田沼の縮凶のようだ。店長の岡宏美さんは、いつも温かい接客で人々を迎え入れている。
スターバックスといえば、親しみやすい店員さんの接客が魅力。岡さんも、「はじめて来たと感じさせないサービスを大切にしています」と言う。ただ、中には静かに過ごしたい人もいる。訪れた人の気分を見極めるのも大事な仕事だ。
「私はお客様の目線を見るようにしています。話したい人、急いでいる人、一人で過こしたい人、皆さん雰囲気が違うので、しっかり確認してちょうどいい距離感を心がけていますね」
訪れた人との心温まるエピソードも豊富だ。「ある時、ドリンクを渡す時に私のことをじっと見るお客様がいらっしゃいました。どうしたのかな?と声をかけると、その方は15年ぶりに津田沼にいらっしゃったのだそう。全然変わらなくて安心した気持ちを誰かに伝えたかったんだそうです。その時はお店の外にお連れして、1999年のオープン以来変わらずにある看板をお見せしました。『この看板、15年前もあったはずですよ』とお伝えしたら、とても感動してくださったのを覚えています」
津田沼パルコ店での勤務は6年目。岡さんは2023年の閉店まで、店長を務める予定だ。「千葉県出身で、津田沼パルコにはずっと縁がありました。最後までここで働けるのを、とても光栄に思っています」Q1.お気に入りの作品を教えてください。
「ホレス・シルヴァーの『ソング・フォー・マイ・ファーザー』。
スターバックスで働くきっかけになった曲で、店内で流れると当時の気持ちを思い出します」Q2.津田沼パルコでオススメの店は?
「B館4F『ACADEMIAくまざわ書店』さん。自分の世界に入れる、大好きな本屋さんです」 -
VIEW MOREギターのことならお任せください!
ギターのことならお任せください!
ギターのことならお任せください!
試し弾きの音が響く、活気に満ちた島村楽器の店内。壁には高価なものから手に取りやすいもの、アコースティックからエレキまで、様々なギターがずらりと並んでいる。この店で働く勝部隆之さんは、「技術営業職」という資格の保有者。通常はできない高度な修理ができる証で、資格を持っているのは全国の島村楽器スタッフの中でもたった2人だけだ。
ギター製作の専門学校を卒業していて、道具さえあればイチから作ることもできるほど、その仕組みを深く理解している。修理やメンテナンスでは、誰にでもわかりやすく説明することを大切にしている。
「値段にかかわらず、大切なギターをお預かりすることも多い。その時、専門用語ばかり使って説明されても、よくわからなくて不安でしょう?だからわかりやすい言葉で、誰でも理解できるように説明します」
親切でフレンドリーな勝部さんは、お客さんとギター談義で盛り上がることもしばしば。ふらっときた人と30分近く話すこともあるそうだ。はじめてのギターを買いに来る親子も多いが、「どう選んだら良いですか?」という質問には「見た目だよ」と伝えるという。
「テンションの上がらないギターを買ってもしょうがないじゃないですか。鏡で見て、かっこいいな、弾きたいなと思えることが大事なんです」
勝部さんの言葉はいつも明快。ギターで困ったらここに来れば安心、そう思える頼もしさがある人だ。Q1.お気に入りの作品を教えてください。
「司馬遼太郎『燃えよ剣』。登場人物の男気に憧れ、もう10回以上読んでます」Q2.津田沼パルコでオススメの店は?
「A館6F韓国料理の『ジャンモ』。馴染みの店員さんもいて、よくスンドゥブを食べに行きます」 -
VIEW MORE自分の殻を破りたい人、お待ちしています。
自分の殻を破りたい人、お待ちしています。
自分の殻を破りたい人、お待ちしています。
お気に入りの洋服を着ると、自信が湧いてくる。理想の自分に生まれ変わった気持ちになる。トルネードマートの日置武利さんは、そのサポートをするプロフェッショナルだ。
ここで約10年働く日置さんは、「津田沼パルコはおとなしくて、でも自分の殻を破りたいと思っている人が多い」と話す。得意なのは、様々なアイテムを組みあわせて提案するトータルプロデュース。「アパレルは求めているアイテムを聞いて、試着して気に入ったら購入いただくのがセオリー。でも、自分はそれだけでは意味がないと思っていて。ライフスタイルや好みを聞いて、似合いそうなアイテムをこちらから提案しています」
日置さんのプロデュースに可能性を感じ、はじめて本格的にファッションにお金を出す人も多い。「『スタイリングしてもらって夢が広がりました!』と言ってもらえることがあります。自分にとっても大きなやりがいです」その接客を適じてファッションが好きになり、トルネードマートで働くようになったスタッフもいた。そんな日置さん、もともとはミュージシャンを目指していたのだとか。単なるバイトのつもりで入ったトルネードマートで、やがて店長を任されるようになり、系列店を含めたスタッフの月間個人売り上げで全国ーになったこともあった。
ブランドにとって欠かせない存在に成長した日置さん。今日も自分の殻を破りたい誰かのために、店頭に立つ。Q1.お気に入りの作品を教えてください。
「HYDEさんが大好きで、小学生から聴いていました。人生を変えてくれた存在ですね」Q2.津田沼パルコでオススメの店は?
「B館地下1F『PHOTOLABコイデカメラ』。
娘と猫の写真を印刷して、妻にサプライズで渡します」 -
VIEW MOREバレンタインは一番の繁忙期。お客様の幸せそうな姿が楽しみです。
バレンタインは一番の繁忙期。お客様の幸せそうな姿が楽しみです。
バレンタインは一番の繁忙期。お客様の幸せそうな姿が楽しみです。
バレンタインの贈り物といえばチョコレート。高級チョコレート店のGODIVAは、毎年この時期になると大切な人へのプレゼントを探す人でにぎわう。特に津田沼パルコ店はGODIVAでも数少ないブティック型の店舗で、ゴールドを基調とした店内を、じっくり眺めながら贈り物を選べる。
こだわりのディスプレイに飾られたチョコレートは宝石のようで、どれを選ぶか迷ってしまうこともあるだるう。そんな人に、店長の和栗美幸さんは「これ、私も好きなんです」とさりげなく声をかける。
「自分が好きな商品だから知ってほしいという気持ちがまずありますね。常連さんだと『和栗さんが言うなら』と信頼して購入してくださることがあります。後日いらした時に『あのチョコ、おいしかったです』とお伝えいただくこともあって、働く上でとても大切な喜びになっていますね」
おすすめを伝えるだけでなく、ニーズを「しっかり聞く」ことも心がけているという。「どんな方にどんなものを送りたいのか、しっかりお話をうかがったうえでこ提案しています。ただ、あまりぐいぐい聞きすぎるとかえって距離ができてしまう。様子をうかがいながら、不安な気持ちを消して、間違いない買い物ができたと思っていただけるような接客を心がけています」
バレンタインの時期は一番の繁忙期だが、「幸せそうなお客様の姿を見るのが毎年すごく楽しいです」と笑顔がこぼれる。今年もきっと、たくさんの物語が生まれるのだろう。Q1.お気に入りの作品を教えてください。
「ミュージカル映画が好きで、特にお気に入りは『グレイテスト・ショーマン』。楽曲もよく聴いています」Q2.津田沼パルコでオススメの店は?
「ルイボスティーが好きなので、A館1F『ルピシア』さんをよく利用していますね。
一緒のお得意様が多いので仲良くさせていただいていますね」 -
VIEW MORE似合う眼鏡がない人はいないはず。ぴったりの一本を一緒に探します!
似合う眼鏡がない人はいないはず。ぴったりの一本を一緒に探します!
似合う眼鏡がない人はいないはず。ぴったりの一本を一緒に探します!
子どもの頃に視力が落ちて眼鏡をかけないといけなくなった時、ちょっと嫌だなと思っていた。今ではまったくそんなことはないけど、当時はなんとなく眼鏡に良いイメージがなかったし、自分に似合う眼鏡もよくわからなかったから。メガネブランドZoff(ゾフ)店長の中村成美さんの取材中、そんな個人的なことを思わず話してしまった。「そうなんですね」と中村さんはこちらの言葉をしっかり受け止めたあと、こんな風に話しはじめた。
「お客様の来店動機はさまざまで、中にはネガティブなものもあります。ずっと使っていたものが壊れてしまったとか、かけたくないけどかけないといけなくなったとか。そういう方にポジティブな気持ちで帰っていただくためにも、しっかりお話を聞いて、生活に合わせた眼鏡をご提案したいと思っているんです」
中村さんは小学校の時から眼鏡をかけていたそうで、それが店員になった動機の一つ。「何をかけても似合わないという方がたまにいらっしゃるのですが、そんなことは絶対にないと思っています。お顔のかたち、目や耳の位置、眉毛、髪型、髪色。それらを見て色々と提案させていただくので、自分にも似合う眼鏡があると思ってご来店いただけたらうれしいです」
そう話す中村さんの笑顔を、素敵な眼鏡が引き立てている。慣れていないと眼鏡選びには迷うこともあるかもしれないけれど、中村さんをはじめとするスタッフが接客してくれるなら、迷うのも楽しくなりそうだ。Q1.お気に入りの作品を教えてください。
「『警察24時』。警察官の観察眼や洞察力、諦めない気持ちで追い詰めていく展開に興奮しっぱなしです(笑)」Q2.津田沼パルコでオススメの店は?
「A館B1Fドラッグストアの『トモズ』には「1日2回行くことも。
スタッフの方の接客が丁寧で、勉強になります」 -
VIEW MOREなりたい自分に近づくメイク、ご提案します。
なりたい自分に近づくメイク、ご提案します。
なりたい自分に近づくメイク、ご提案します。
ローズマリーは、1983年に津田沼パルコに一号店がオープンしたコスメ専門店。津田沼パルコ店は他の店舗にないこだわりの専門店ブランドも多く扱っていて、売り上げは全店舗中ナンバーワン。広いフロアはいつ行っても新たな商品との出合いがあり、心が踊る。
現店長の池内沙紀さんも、コスメの楽しさに魅せられた一人。「メイクが好きで、特に眉やアイメイクのアドバイスが得意です。コスメを試してみて、『こんなに変わるんだ』と喜んでいただける時がうれしいですね。お客様がなりたいイメージを聞いて、それに近づけられるものを一つずつ提案するようにしています」
化粧品に興味があってアルバイトをはじめ、社員を経て21年3月、店長に抜擢された。大きな店舗だけにプレッシャーもあるようだけど、店長として心がけていることは?そう聞くと、最初に出たのは10人近いスタッフへの感謝だった。
「働きはじめた時から、スタッフのチームワークがいいなと思っていて。みんながお店をよくしようと働いてくれているので、雰囲気が悪くならないように意識していますね。常にまわりの状況を把握して声をかけてあげることを大切にしていて、自分が助けてもらった時はしっかり感謝の気持ちを伝えるようにしています」
「スタッフの空気感はお客様に伝わる」と池内さん。それなら、いつも賑わっているローズマリーは大成功に違いない。池内さんの細かな心配りが、良い循環を生んでいる。Q1.お気に入りの作品を教えてください。
「NiziUとONE OK ROCK。通勤時に聞いてテンション上げてます!」Q2.津田沼パルコでオススメの店は?
「A館6F『今日和』のなすとほうれん草のパスタが好き。
ランチはドリンクバー付きなので、ホットコーヒーで気持ちを切り替えます」 -
VIEW MORE勤続34年、継続が「信頼」につながります。
勤続34年、継続が「信頼」につながります。
勤続34年、継続が「信頼」につながります。
40年を超える歴史がある津田沼パルコ。数々の仕事人たちが働いているけれど、その中でも一番のベテランが、ハイストリートの山岸昭宏代表だ。1987年の入社から34年間、ここ津田沼でメンズファッションの流行の変遷を見つめてきた。
「私が入ったのはバブルの終わり頃で、入社3年後崩壊、とても不景気な時代だった。厳しい中で色々やらせていただいて、軌道に乗ったらリーマンショック。回復したと思ったら東日本大震災やコロナで、山あり谷ありでした」
ファッションは景気に大きく左右されるから、大変なこともたくさんあっただろう。長いキャリアの中で、やめたいと思ったことはなかったのか、聞いてみた。
「若い時はそれなりに。でも、悩むことはあってもやめたいって感じはなかったかな。日にちによっては1日中ディスプレイ展開を考えていることもあるし、やっぱりファッションが好きなんでしょうね」
まっすぐに伸びた背筋と力強い瞳で、そう語る山岸さん。さらに、「継続することが信頼につながる」と言葉を続ける。
「メンズは独身時代はよく来ても、結婚するとなかなか来れなくなる人が多い。でも、一度来なくなったお客様が、子育てがひと段落して10年ぶりにまた来てくることもありますよ。本当にお客様に支えられて、続けることができていますね」
人生に寄り添うような再会。それがあるのも、山岸さんが継続しているからこそだ。Q1.お気に入りの作品を教えてください。
「これといった作品はありませんが、弱者が不撓不屈の精神で力をつけて成り上がっていく青春映画やドラマが好みです」Q2.津田沼パルコでオススメの店は?
「A館6F中華の『佳佳苑』はテイクアウトでよく食べますよ。
B館4F『ACADEMIA くまざわ書店』も、ファッション雑誌を探しによく行きます」 -
VIEW MOREお客様が後悔しないよう、しっかりお話しをうかがいます!
お客様が後悔しないよう、しっかりお話しをうかがいます!
お客様が後悔しないよう、しっかりお話しをうかがいます!
婦人靴とバッグの専門店、DIANA。販売員の江野澤麻莉恵さんは、入社当時からDIANAで接客の腕を磨いてきた。「『見た目によらず丁寧だよね』ってよく言われます」と楽しそうに笑う江野澤さんの接客は、明るくフレンドリー。常連も多く、お客様が以前購入したものと似たデザインを選んでいたら「それいらないですよ!」と言うこともあるとか。数を多く売るより、良い買い物をしてほしい、そんな思いが垣間見えるエピソードだ。靴選びはお客さんと向き合う時間が長く、時には1時間近く一対一でお話しすることもあるそう。その中で、関係が築かれていくのだろう。
「お客様のことが分からないと、合った靴をご紹介することはできません。『やっぱりあれにすればよかった』と後悔されることがないよう、しっかりお話をうかがうようにしていますね」
江野澤さんは3人の母親でもあり、子ども連れの接客をすることも多いそう。「私もそうですが、子どもが一緒だと気を取られたり、早くしなくちゃと焦ったり、買い物を楽しめなくなりがち。ゆっくり見ていただけるように、お母さんの代わりに子どもと遊んでいることもあります。どこかへ行きそうになったら『私が追いかけます!』みたいな(笑)」
壁一面に婦人靴が飾られ、ライトアップされたDIANA。江野澤さんの接客を受けたあとは、明るい店内がもっと明るく見える。Q1.お気に入りの作品を教えてください。
「キュンキュンする恋愛ものが大好き!子どもとはアニメもよく見ます」Q2.津田沼パルコでオススメの店は?
「引越しの挨拶やバレンタインはA館2F『GODIVA』さんをよく利用します。
お隣の『アーモワールカプリス』さんも、一緒のお得意様が多いので仲良くさせていただいていますね」 -
VIEW MOREお客様が何を探しているか考えて寄り添う姿勢を大切にしています。
お客様が何を探しているか考えて寄り添う姿勢を大切にしています。
お客様が何を探しているか考えて寄り添う姿勢を大切にしています。
「こういうカラーの洋服ってお持ちですか?」「いや、あんまり」「じゃあ、挑戦ですね。お出かけ用ですか?」「今度横浜に遊びに行くんです」「このパンツならウエストにストレッチが効いているので、中華街で食べ過ぎても安心ですよ!」…質問を重ねながら、ぴったりの洋服を探し当てていく接客が心地良い。テンポがよくて、まるで一つのショーのようだ。この見事な接客をしているのは、GLOBAL WORK店長の井上菜々さん。「お店をディズニーランドのような楽しい空間にしたいんです」と話す、その言葉は伊達じゃない。「先日もおうちデートをするというお客様にシワになりにくい洋服を提案したら、すごく喜んでくださったんですよ」。井上さん自身もうれしそうにしていて、楽しく働いていることが伝わってくる。
アパレル店員を目指したのは、中学生の頃に出会った憧れの店員さんがきっかけ。「その人が身につけている洋服はすごく良いものに見えたし、いつも中学生の私にもわかりやすく、親しみやすく接してくれました。その姿に憧れて、私もこんな風になりたい、一緒に働きたいと思ったんです」。実際にその夢を叶え、最初に勤めたお店で一緒に働くことができた。間近で見た憧れの店員さんの姿は、井上さんが働く上でも一つの指針になっている。「あんな風に、自分も親しみやすい存在でいたいといつも思っていますね。お客様が何を探しているのか、いつも考えて寄り添うようにしています」。
明るく行動力に満ちた井上さんは、店を引っ張る存在でもある。コロナ渦ではファッションブランドが軒並み苦戦する中、スタッフの気持ちに寄り添いながらモチベーションを高め、津田沼パルコの年間表彰で上位に輝いた。サステイナブルにも関心を持ち、GLOBAL WORKの「BIG BAG PROJECT(商品をまとめられるよう大きめのショッピングバッグを渡し、買い物袋を減らす取り組み)」を積極的に実施。津田沼パルコの他の店と連携してプロジェクトを広めたほか、継続することでエコバックを持参してくれる人も増えた。ポジティブなエネルギーで周囲の人を巻き込みながら、井上さんのショーは続く。Q1.お気に入りの作品を教えてください。
「実写版『アラジン』。女性が強く、前に出ていく姿に勇気づけられます」Q2.津田沼パルコでオススメの店は?
「A館3Fコスメショップの『ローズマリー』は、いろんなブランドが揃っていてよくチェックしに行っています。 -
VIEW MORE目を見て話せば、ぴったりの革製品がわかるよ。
目を見て話せば、ぴったりの革製品がわかるよ。
目を見て話せば、ぴったりの革製品がわかるよ。
トントントンと、槌を叩く音が聞こえてくる。音の主は「レイズ」の店長、野平裕嗣さんだ。レイズは津田沼パルコで20年近く営業するアクセサリーショップ。野平さんは津田沼の若者たちから親しみを込めて「パル爺」と呼ばれている。
「アクセサリー屋をやっていると、このへんの高校生や子どもたちがよく来るんですよ。中には学校に行かなくなった子もいてね」。そうした子供たちに時に優しく、時に厳しく接しているうちに親しくなっていったそうだ。関係は彼らが成人して、津田沼を離れてしまっても続いている。「つらいことがあった時とか、彼女ができてプレゼントを探している時に寄ってくれます。そうだ、これおみやげでもらったんですよ」。そう言って、仕事で使っている前掛け自慢げに見せてくれた。
レイズではオーダーメイドの革小物も作っている。パル爺のこだわりは、とにかくお客さんが納得するものを作ること。「直接話をすると、その人がどんなものがほしいかがわかる。それに対して、どこまでやってあげるか。やっぱり、渡した時にどれだけ喜ばせるかが勝負だからね」。時には、完成手前の商品をみずからやり直すこともあるそうだ。こうしたパル爺の姿勢を信頼して、「なんか作ってよ」とお客さんがやってくることも多い。そのお客さんとの関係も、作って終わりではなく、メンテナンスを通して長く続いていく。
店内を見渡すと、レザーのコインケースやシルバーアクセサリーなどの定番に加えて、障害者手帳入れのような他ではあまりないアイテムも置かれている。実はこれ、パル爺が自分の子どものために作ったことがきっかけ。試行錯誤を重ねるうちに商品化し、クチコミを中心に各地に広がった。「この前も、自分に合ったものを作ってほしいって東京から来た人がいましたよ」とうれしそうに話す。
取材中、店の外を若者が通りがかった。パル爺に笑顔で手を振って、そのまま通り過ぎていく。「ああやって手だけ振って何も買わずに行っちゃうんですよ」。そう言うけれど、メガネの奥の表情はとても優しい。Q1.お気に入りの作品を教えてください。
「オンプレミスの『愛よ』。実はこれ、僕のバンドの曲です(笑)」Q2.津田沼パルコでオススメの店は?
「A館5FのムラサキスポーツやA館4Fトルネードマートにはお世話になってます。うちのアイテムとも合うんじゃないかな」 -
VIEW MORE「基本をしっかり」、それが書店づくりのポリシーです。
「基本をしっかり」、それが書店づくりのポリシーです。
「基本をしっかり」、それが書店づくりのポリシーです。
津田沼は書店の激戦区でもある。津田沼パルコの「ACADEMIAくまざわ書店」も、このエリアを盛り上げる書店の一つだ。若い女性に人気の美容や料理関係のコーナーが充実しているほか、文芸書コーナーでは新聞の書評欄で紹介された本を大きく展開。地元・習志野高校吹奏楽部が舞台の青春小説が出版された際は、出版社と一緒になって特集コーナーを作って盛り上げた。広々とした店内を生かして、定番から話題書までしっかり取り扱う。「意外と広いんだねってよく言われます。だから長く楽しんでもらえるのでは」そう話すのは、店長の鈴木景子さん。いつも店内をきびきびと動き回り、魅力的な本棚を保っている。
鈴木さんは学生時代から津田沼の書店でアルバイトしていて、そのまま書店員として就職した。これまでたくさんの書店で働いてきたけれど、津田沼パルコの特徴は「客層が幅広く、その中でも若い女性が多い」ことだという。「今の若い人はYouTubeやTikTokで本に興味を持って来店することも。問い合わせが増えてから話題になっているのを知ることもあって、面白いです。
鈴木さんが書店づくりで大切にしているのは、必要な本をしっかり手配して、並ぶようにすること。一番力を入れているのは新刊コーナーだという。「お客様が最初に見る棚になるので、絶対に外してはいけないところだと思っています」。お話を聞いていると、その実直な人柄が伝わってくる。鈴木さんのポリシーは、「何よりも基本をしっかり」だ。津田沼パルコを訪れる人が求める本は何か、どうすれば必要な人に手に取ってもらえる棚になるか、そのことをいつも最優先に考えている。だから色んな人が楽しめるお店になっているし、鈴木さんもそのための努力は惜しまない。忙しく売り場を動く姿や、きれいに整った本棚を見れば、それが感じられるはずだ。
鈴木さんは「お客様の探している本があった時、喜ぶ顔を見た時に、書店員でよかったなと思います」と話す。誠実に働く鈴木さんだからこそ、その一言には重みがあった。Q1.お気に入りの作品を教えてください。
「津村記久子『君は永遠にそいつらより若い』。主人公の行動原理に憧れ、読むたびに背筋が伸びる一冊です」Q2.津田沼パルコでオススメの店は?
「A館1F『リンツ ショコラ ブティック&カフェ』。チョコが好きで、疲れた日によく買って帰ります」 -
VIEW MORE何かの時に思い出してもらえる街の写真屋さんを目指しています。
何かの時に思い出してもらえる街の写真屋さんを目指しています。
何かの時に思い出してもらえる街の写真屋さんを目指しています。
写真のプリントや証明写真の撮影などを行っているPHOTOLABコイデカメラ」。 店内にはスマホなどで撮影した写真データをプリントできる機械のほか、フォトフレームやアルバムが充実している。さらに、チェキや写ルンですといったインスタントカメラも。フィルム写真へのこだわりが随所に感じられるけれど、それは店長の鈴木洋輔さんが「フィルム派」だから。「描写がやわらかいのが好みだし、何より撮った時のことが記憶に残るんです。枚数が限られていてその場で見られないぶん、一枚を大切にするのかもしれません」。強いこだわりではないんですけど、と前置きしながら、鈴木さんは思い入れを話してくれた。もともとは学生時代に父親からフィルムカメラを譲り受けたことがきっかけで、それから写真が好きになり、今でもフィルムで撮り続けているのだと言う。店内には、鈴木さんが撮った子どもの写真が飾られている。チェキなどの気軽に楽しめるフィルム写真を置いているのは、若い世代にもその魅力を知ってほしいという想いがあるそう。 「デジタルの写真で育ってきた今の若い世代にとって、写真は画面で見るものという認識かもしれません。でも、現像するとまた印象が変わって面白いんですよね。実際学生や20代前半の方が新鮮に楽しんでくれることは多いです」
お話をうかがっていて印象に残ったのは、鈴木さんのやわらかく優しい雰囲気。なんとなく、街の写真屋の気のいいお兄さんという感じでもある。その人柄がお店の空気にも滲んでいるのか、若者世代だけじゃなく様々な人に親しまれている。時間がある時は、年輩の方や主婦の方と話し込むこともあるそうだ。
証明写真の撮影は、きれいに撮ってくれると評判。近隣の就活生や、受験に臨む学生など、幅広い人がやってくる。「何かがあったときに頼ってもらえる、思い出してもらえる店にしたいです」と、鈴木さんは話す。ここ一番の勝負の時、大切な思い出をかたちにしたい時。人生の節目でそばにある写真屋が、PHOTOLABコイデカメラなのだ。Q1.お気に入りの作品を教えてください。
「井上雄彦『SLAM DUNK』。作品が面白いし、人生の大切なこと をたくさん教わった漫画です」Q2.津田沼パルコでオススメの店は?
「A館地下lF『ココマ ンナ』のクレープがもちもちで絶品。チョコバナナホイップに、さらにカスタードをトッピングしています」 -
VIEW MORE魚をおろすのに必要なのは「自分がどうしたいか」。俺は❝素早く綺麗に❞を極めたいんだよね。
魚をおろすのに必要なのは「自分がどうしたいか」。俺は❝素早く綺麗に❞を極めたいんだよね。
魚をおろすのに必要なのは「自分がどうしたいか」。俺は❝素早く綺麗に❞を極めたいんだよね。
活きの良い鮮魚や新鮮な刺身が所狭しと並ぶ「魚力」。2017年の開店以来、毎年売り上げを伸ばしている人気店だ。
住民に愛される今の店を作った功労者が、店長の逆瀬清光さんだ。鮮魚店での仕事経験は20年以上のベテランで、「うちは鮮魚専門店だから、普通のスーパーとは違う売場にしたい。そして専門店は良いモノを高く売るんじゃなくて、常に安く売る努力をしなくちゃ」と、店への思いを実直に語ってくれた。
良い魚を安く仕入れるためには、魚問屋との人間関係が欠かせない。仕入れは魚力のバイヤーが行うため店長が必ずしも市場へ行く必要はないというが、逆瀬さんは月に一度は休みを使って豊洲へ足を運ぶ。そうして「活きの良い魚は津田沼パルコの魚力に」と思ってもらえるような関係を築いているのだ。
仕入れや店作りだけじゃなく、魚をおろす技術も一級品。「魚をおろすのに必要なのは経験とセンス、あとは自分がどうしたいのか。俺は❝素早く綺麗に❞を極めたかったんだよね」と、こだわりを語る。
この日は鯛を3枚におろすところを見学させてもらった。「活け締めで鮮度が良いから、身がぷりぷりしてるんだよ。だからおろしづらくて」と言いながらも、その手つきには淀みがない。流れるような手さばきで、あっという間に3枚おろしができあがった。
「意識しているのは、なるべく骨に身が残らないこと」と逆瀬さん。掲げて見せてくれた中骨は、たしかに向こう側が透けるほど薄い。その表情は誇らしげなようでも、成功してひと安心したようでもある。技術に自信を持ちつつも、少しシャイで謙虚な人柄が浮かび上がるようだ。
そんな逆瀬さん、魚屋になる前はビデオショップやファミコンショップの店長をやっていたこともあったとか。魚屋に転身したのは、たまたま信頼する先輩に誘われたのがきっかけだったという。「修行をはじめたのが28の時で、まわりは20歳くらいの若者ばかり。負けてらんねえ、と思って必死に勉強しましたね」。
負けん気の強さ、技術への探究心、そして新鮮な魚を届けたいという想い。それが津田沼パルコの魚力を作っている。Q1.お気に入りの作品を教えてください。
「『三国志』はずっと読んでます。なぜか子供の時から劉備玄徳が好きなんだよねー。」Q2.津田沼パルコでオススメの店は?
「A館1F『ステラおばさんのクッキー』。つい買っちゃいます。甘い物好きなんですよ。」 -
VIEW MOREお直しの説明は何よりも丁寧に。大切な1着を預かる仕事だから。
お直しの説明は何よりも丁寧に。大切な1着を預かる仕事だから。
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洋服とバッグのお直し専門店「お直しラボ」。カウンターに置かれた呼び鈴には、フェルトでできたパルコアラの人形がついている。このパルコアラ、実はスタッフの蟻塚梨紗さんのお手製だ。「他にもたくさん作ったんですよ」と、お店の看板を飾るために色紙で作ったパルコアラを見せてくれる。それだけでもう、蟻塚さんが手を動かすのが大好きな人だとわかる。
「大学では洋裁を学んでいたのですが、ある時、当時のアルバイト先の先輩に『自分の洋服を直してもらえない?』と頼まれたんです。一生懸命直したら、とても喜んでくれて。後日、先輩がその洋服を着ている姿を見て、私もすごく感動したんです」。そんな経験が、蟻塚さんがお直しの道に進むきっかけになった。
仕事で特に大切にしているのは、お直し後のイメージを丁寧に伝えること。「仕上がった時にイメージと違うとがっかりされてしまうので、『ここはこのような仕上がりになります』と見本を見せながらご説明しています。それは、かなり慎重に気を配っていますね」。
お直しラボに来る人は、みんな大切な洋服がどうなるか不安を抱えている。丁寧に説明してもらえるだけで、その気持ちがほぐれることもあるだろう。責任を持ってお直しと向き合う蟻塚さんの姿勢はお客さんにも伝わっていて、「あなたが直してくれたら安心できるわ」と言われることもあるそうだ。
お直しラボでは洋服の修理や新品の裾上げだけではなく、お母さんの洋服を娘が着られるようにするための丈詰めや、シルエットが古くなった洋服のリメイクなども行っている。
「リメイクでは、新しく洋服を1着買うのと変わらない修理代がかかることも。それでも、『直せるならこれを着たい』という思いでいらっしゃるお客様も多いです。心を込めてお直ししたものに袖を通して喜んでいるお客様を見ると、私もうれしくなりますね。洋服が復活するのは、何度見ても感動します」。洋服には記憶や思いれが宿るもの。お直しは、人の想いを預かる仕事でもあるのだ。Q1.お気に入りの作品を教えてください。
「映画『グレイテストショーマン』と、あと『ライオンキング』。獅子座なので、ライオンが好きなんです」Q2.津田沼パルコでオススメの店は?
「A館4F『Top of the Hill』。古着を見るのが大好きで、購入したものは自分の体型に合わせてお直ししてファッションを楽しんでいます。」 -
VIEW MOREお店に来てくれるお客様に、めいっぱい楽しい時間を過ごしてもらいたいなって。
お店に来てくれるお客様に、めいっぱい楽しい時間を過ごしてもらいたいなって。
お店に来てくれるお客様に、めいっぱい楽しい時間を過ごしてもらいたいなって。
大胆なプリントのワンピースや、ビビッドカラーのスカート、変わったシルエットのパンツ。大人の女性に向けたセレクトショップ「Paradise Picnic」には個性的な洋服が多い。それでも店内が雑然としていないのは、テイストごとにしっかりコーナーを作っているから。
「『リゾートスタイル』などのシーズントレンドや着用シーン毎にコーナーを分けて統一感を出しています」。店長の飯塚真衣さんはそう話す。会話しながらデザイナーズ系のコーナーにあったマーブル模様のスカートに目を留めると、さっと取り出して説明してくれた。「色とりどりのインクを入れた水槽に布を浸して、このマーブル模様を作ってるんですよ。だからほぼ一点ものなんです」。明るくハキハキしているけれど、押しつけ感のない絶妙な距離感で魅力を語る飯塚さん。飯塚さんの話を聞くと洋服がもっと素敵に見えてくるから、ショップスタッフってすごい仕事だと改めて感じる。
Paradise Picnicでは気になった洋服を一着選ぶと、他の洋服やアクセサリーもあわせてコーディネートしてくれる。飯塚さんは「柄モノに柄モノを合わせたり、やり過ぎちゃうこともあるんですけどね」と笑うけれど、大胆な提案ができるのも豊富な知識があるからこそだ。
お客さんの年齢は幅広く、20代から80代までの女性が訪れる。洋服を買うだけでなく、飯塚さんやスタッフと話すのを目的に来る人も多いという。「会話の楽しさは他のどの店にも負けないと思ってます!」と飯塚さん。サービス精神にあふれた接客は、「旅行に行ったみたいに楽しかった!」と喜ばれたことも。
「今、洋服を買うだけならネットでもいいと思うんですよ。それでもお店に来てくれるなら、めいっぱい楽しい時間を過ごしてもらいたいなって。こんな時だからこそ、洋服でリフレッシュしてもらえたら」。噛みしめるようにそう話す飯塚さん。その表情は、たくさんのお客さんの笑顔を思い浮かべているように見えた。Q1.お気に入りの作品を教えてください。
「夢野久作の小説『ドグラ・マグラ』。小説も音楽も、アングラなのが好きです(笑)Q2.津田沼パルコでオススメの店は?
「A館6F パスタ専門店『今日和(コンニチワ)』の和風パスタが絶品!いつもこればかり食べてます」 -
VIEW MORE今日の料理にぴったりの1本を900本のワインから選びます!
今日の料理にぴったりの1本を900本のワインから選びます!
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「ワインブティック コートドール」は津田沼パルコの1階、多くの買い物客が利用するエスカレーターのそばにある。店頭はつい覗きたくなるような開けた雰囲気で、奥には世界各国のワインが両壁にずらり。店にあるワインの種類は常時800から900本。そのすべての味と情報を頭に入れているのが、店長の髙木暁さんだ。
髙木さんはもともと東京・四ッ谷にあるフレンチレストランの名店「オテル・ドゥ・ミクニ」で、ソムリエとしての腕を磨いた。レストランの忙しい仕事の合間に猛勉強し、29歳で合格率10%とも言われるシニアソムリエの資格を取得。エプロンの胸元には、シニアソムリエの資格を取得。エプロンの胸元には、シニアソムリエの証であるブドウをかたどった金色のバッジが輝く。
ミクニでの経験はワインショップでの接客にも生きている。「お客さんから『今日はこんな料理を作るんだけど……』と言われた時、ぴったりの一本をすっと選べる。それはおいしいものをたくさん味わってきたからこそですね」。
レストランと違ってワインショップでは手頃なものから高級品まで幅広く取り扱えるのが面白さだという。「ワインって敷居が高いと思われがちなんですけど、そんなに怖い物じゃない。気軽に飲んで良いんだよってわかるような接客を心がけています」。コートドールに通うようになって、ワインの面白さに目覚めた人もいるとか。そこには、髙木さんの気さくな人柄も大いに貢献している。「常連で、仲の良いお客さんほどファミリーみたいになっていきますね。初めてのお客さんと常連さんがいたら、間違いなく常連さんを待たせます(笑)」。
もちろん、高級品もばっちり扱っている。過去には1本100万円のワインを売ったこともあるそうだ。「当然、簡単に売れるわけじゃないですよ。お客さんとの信頼関係がまず大事で、他にも入荷のタイミングなど、色んな条件が重なった時に買ってもらえるんです。まあ、売るためのテクニックも多少ありますけどね」。
100万円のワインを売るためのテクニックって、一体どんなものだろう?Q1.お気に入りの作品を教えてください。
「アクション映画の『ジョン・ウィック』とか、『ワイルド・スピード』とか……。考えずに見られる映画が好きですね(笑)」Q2.津田沼パルコでオススメの店は?
「A館1F『ルピシア』の紅茶はオススメです。フレーバーがついているものもあり、おいしいですよ」